今回は自閉症の子供とのコミュニケーションの取り方について書いていきます。
コミュニケーション方法はなんなのか
私達は普段、コミュニケーションを取る際に「言語」、日本語で会話をする事が多いですよね。
自閉症の方には「言語」でのコミュニケーションを苦手とされる方も多くおられます。
理由は聴覚での情報収集を苦手とされる、言語が認識出来ず「音」として認識されている事があります。
ただひとえに話す事以外で、どうやってコミュニケーションを取ればいいの?って思いますよね。
大事な事は自分の常識は人の常識では無いという事を考える事だと思います。
コミュニケーション方法の確認
では、コミュニケーション方法の確認の仕方を記載していきます。
これは実際に僕が初めてお会いする、障害を持つ子供や、大人の方と実際に行っている方法です。
まずは初対面なので挨拶をします。
「おはようございます。」
次になんでもいいです。
他愛の無い話題を振ってみて下さい。
「学校は楽しかった?」「天気がいいですね。」
その際にレスポンスが正しい返答がある方は8割方の情報収集の方法が聴覚だと僕自身は思っています。
その場合は、コミュニケーションを取る方法は聴覚、つまり「言語」だという可能性が高いです。
では正しいレスポンスが無い場合。
頷かれる、声を挙げられる、手を振られる等。
この場合もこちらの言語に対するアプローチだと考えて良いと思います。
この場合もコミュニケーションを取る方法は聴覚、ただ「言語」では無い可能性があるという事です。
簡単な言語は理解されている可能性はありますが、長い文法や難しい単語を用いる事は困難だと思います。
次はレスポンスが全く無かった場合です。
視覚でのコミュニケーションとは
レスポンスが全く無かった場合、席を立とうとされる、無反応等の場合にはそこからは話しかける事を止めます。
自分に置き換えて欲しいんですが、歩いている時に全く別の国籍の方が、一方的に母国語で話しかけられたらどうですか?
戸惑いますよね。
自分にとって日本語は母国語でも、相手には違うかもしれない。
なら共通で理解し合える方法でコミュニケーションを図らなければ、それは相手にとってストレスになりうる。
という事なんです。
なので登場するのが「絵カード」であったり、ひと目で情報が伝わる物です。
手を洗う、トイレに行く、静かにする等のカードが市販で売られています。
また紹介する機会を設けますね。
ひとまずこの時点で、「視覚」、つまり目での情報収集に長けている事が分かります。
大事な事は共通で理解出来る方法
「接し方」という意味では、障害の有無に関わらず、共通で理解出来る方法はとても大事に感じます。
海外旅行に行って、日本にいる時と同じ事を求めてもなかなか叶いませんよね。
それは我々の中に日本語という共通言語に、「会話」という共通のバックボーンがある前提だと思います。
ただ障害を持つ多くの方には、発語が無い方、集中力の持続が短い方、環境の変化に敏感な方等、多くの自分達とは違う部分が存在します。
ではどうやってコミュニケーションを取ればいいのか?
相手の常識を模索して、合わしてあげる事が一番の近道ではないでしょうか。
少なからず、意思疎通のツールが広がる事は、可能性の向上に繋がると思います。
もし、どの方法にも違和感を感じた際には、問い合わせに一報入れて下されば、お手伝いが出来るかもしれません。
是非試してみて下さい。
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